つかこうへいの「口立て」はキャラ作りだ。
「つかこうへへい」の追悼番組を見て
はたと、納得した。
つかこうへいの演劇の作り方は、マンガのキャラクター作りの過程とおなじだったのだ。
役者の生い立ち、コンプレックス、性格を深く稽古を通じて
引き出しながら、芝居の中の登場人物を深め、作ってていく作業……。これこそキャラ作りだ。
熱海殺人事件は、ストーリーという枠は同じだが、
登場人物のキャラ、経歴、背負っている過去、コンプレックスはどんどん変わっていく。
その際に、「口立て」で稽古をしながら役者のキャラと渾然一体となりながら、芝居の中のキャラに結晶していく。
つかが口立てでセリフを考えていく、ということは
「こんなキャラクタ−の奴だったら、こうしゃべるだろう。」
ということに他ならない。
つかこうへいの芝居の中の「キャラクターが動き出す」のである。
この作業は、マンガの主人公のキャラクターをつくる作業に
似ている。
木村伝兵衛は、
「やり投げ選手でオカマ」だったら
こういうことを話すだろう。
「売春捜査官」だったら、こんなセリフで犯人の大山を追い詰めるだろう。
主人公の5つの条件
大石賢一先生の「マンガ原作の書き方 入門からプロまで77の法則」
から、マンガの主人公を作る上で欠かせない5つの法則。
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1.応援したくなる。
2.目的を持っている。
3.他人と違う個性を持っている。
4.生活、行動の好き嫌いがはっきりしている。
5.正義感や優しさを持っている。
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特に、正義感をしっかり主人公に口に出して言わせることが大事。書くときにしっかり意識しないと、意外に書けない。
「クサイ」セリフをずばりを言わせることが大事。
ストーリー上では、
《おみこし理論》
脇役はいつも主人公に対して語らせる。
「アイツはすごい」
「あんな優しい人はいないわ」
「アイツには助けられたよ」
「アイツのおかげだよ」
「アイツを倒すのはオレだ」
……
こういうセリフがあるとぐっとマンガらしくなりますね。
やっぱり、ここが大石流マンガ原作理論の原点。
いつもここに立ち返らなければ。
新ネタ思いついた!スポーツ系はいけそうな気がする。
スポ根ではなくて、スポーツの新しいジャンルのマンガだよ。
新しい職業マンガと言っても良いかもしれない。
いいネタもとがあったんだよ。
しかし、ネタの数があまりないんで、読み切り連載は難しそうな気がする。
マンガっぽい事件。早朝スリ 「抜きのヒデ」「吸いのブン」ら4人逮捕
新宿アルタ前で早朝スリ 「抜きのヒデ」「吸いのブン」ら4人逮捕
「本庁のデカさんに捕まったので言い訳しない」
2010.9.27 14:35
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100927/crm1009271437027-n1.htm
東京・新宿の「アルタ」前で酒に酔って寝ていた男性から財布を抜き取ったとして、警視庁捜査3課は窃盗の現行犯で住所不定、無職、高橋秀行容疑者(62)ら4人を逮捕した。高橋容疑者は捜査員に「抜きのヒデ」と呼ばれ、「新宿ヒデグループ」のリーダーとして知られていた。
同課によると、他のメンバーは役割に応じて、盗品を現場で受け取る「吸いのブン」や、見張り役の「平場のスーさん」などと呼ばれていた。高橋容疑者らは「本庁のデカさんに捕まったので言い訳しない」などと容疑を認め、見張り役の2人は容疑を否認しているという。
ーーーー面白いニュースだ。
ネタになる。と不謹慎なことを考える僕。
また、シナリオの本を買ってしまった。
秋葉原の書泉グランデで、つい目に入った本を買ってしまいました。
本のタイトルは知っていたけど、
立ち読みしてたら欲しくなってしまって買ってしまいました。
ちょっと値段がイタイけどこれは良い本です。
2冊で4400円。
- 作者: ニール・D・ヒックス,Neill D. Hicks,浜口幸一
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: 単行本
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超実践的な内容。
「書き込み練習問題」形式でその順にシナリオが作れる形式になっている。
キャラクター作りを第一とするマンガ原作の作り方と、
すこし違うが、一度この本の通りに、超忠実な形で
1本マンガ原作を作ってみようと思う。
そしてもう1冊が、
クリエイティヴ脚本術―神話学・心理学的アプローチによる物語創作のメソッド
- 作者: ジェームスボネット,James Bonnet,吉田俊太郎
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 単行本
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物語の元型を非常に意識した内容。
シナリオの分析に非常に役立つのではないだろうか。
きっと、この本を読んだ後で、映画をみると勉強になると思う。
これでシナリオが書けるわけではないだろうが、
少なくとも作り手側からの視点が、手に入ると思う。
しかし、これはこれで素直に物語を楽しめなくなる恐れもあるが……。
これを、「知恵の悲しみ」という。
なんてことを悠長に言っているヒマは私にはないのだ。
早くマンガ原作家として、仕事をしたい。