キャラクターを深める。その2

ジェームズ・キャメロン監督も学んだという
「映画をかくためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術」(フィルムアート社)

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術


シド・フィールドによると

「まずキャラクターの目的を明確にせよ。
 キャラクターは何を求めているのか?
 彼には何が必要なのか? 
 何が登場人物を突き動かしているのか?」

そして

「キャラクターの目的をはっきりさせることができたら、
 その達成を阻止しようとする設定をすることができる。」

 「キャラクターが、
 その障害をどのように乗り越えることができるかが、
 『ストーリー』である。」


大石賢一先生は、キャラ作りの時間が一番楽しいという。
編集者、漫画家と打ち合わせを重ねて、主人公とはどういうやつなんだというアイデアブレインストーミングする。
多いときには連載の1月前になってもキャラ作り=キャラ設定の打ち合わせばかりをしていて、ストーリーの話はほとんどしなかったということもあったらしい。

この辺のブレインストーミングはなかなか
マチュアではできないですよね。なぜなら、どこまでキャラ作りが必要かわからないから。

そこで、キャラ設定はどこまで深めるのか?
それはキャラクターの履歴書のようなものである。こんなところまで必要なの?と思うぐらい細かく深く設定していく。
出身地、年齢、家族構成、両親、祖父母、親戚の生まれ、職歴など

コツとしては、ストーリーに現れないかもしれないところまで詳細に決めておくことである。
これがキャラクターに命を吹き込むことができる。人間的な深みを当たれ宇ことができるのだ。


できればそれぞれの経歴にエピソードを考えて行くと、原作シナリオを書くときにかなり楽になる。
次回は、キャラクターの履歴書作りの項目を具体的に細かく出していこう。