キャラクター=主人公 マンガとライトノベルの違い
ライトノベルとは「キャラクター小説」とも言われるジャンルだが、
マンガとは少し違う。
マンガは絵だから、主人公の行動を追っていける。
主人公が強烈な個性と魅力をもっていて、物語をつくっていく。
描くのは主人公一人でいい。
「ブラックジャック」だったら、主人公以外は全員ゲストで
良いですよね。
一方、ライトノベルは主人公は「僕」だ。
一人称で描かれることが多い。
それで、マンガとは違って「僕」は、読者の視点である。
ということは、
ライトノベルの「僕」は、
マンガ的な意味で言うキャラクター=主人公ではない。
ということになる。
これで合ってますか?
「涼宮ハルヒの憂鬱」だと主人公というか、視点は「僕」だけど
物語を作っていくのは、ハルヒですね。
つまり、ライトノベルの場合は、
主人公「僕」と、物語のキーとなるキャラクターは違うということになりますね。
というか、1人称で語られる「僕」は主人公ではないんですね。
そうですよね。
ということは、たぶん、ライトノベルの「僕」は読者の分身なんですね。
ここまで合ってますか?
読者の分身である「僕」が、物語の中にはいっていき、
ハルヒ=キャラクター(マンガでいうところの主人公)と物語を共有する
というかたちになっていく。
なるほど、これはこれで、読者の共感を得やすいスタイルになって
いるのだなと。思ったわけです。
なんせ、読者は「僕」の視点で、物語の中でハルヒに振り回されたり
サークルを作ったりするわけですからね。そりゃあ入り込みやすいですよね。